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インターネットの普及とともに1990年代には登場していた「出会い系サイト」、最近ではスマホアプリにフィールドを変えて展開されています。
その出会い系サイトと切っても切れない関係にある「サクラ」があります。
ユーザー目線でも、「このサイトはサクラがいるのか?」「やり取りする相手がサクラかどうか?」というところは気になります。
実際に筆者が出会い系サイトを運営する業者と数年に渡り仕事をした経験を元に、一般的な仕組みを解説していきます。
出会い系サイト=出会えない系サイト?
一般的に『出会い系サイト』という言葉は恋人(や愛人)を求める男女が集まり相手を探す場所という認識があります。
ですが、出会い系業界では出会い系という言葉自体は『出会い系=出会えない系』という意味合いで使われます。
※ちなみに出会い系業界内では、出会い系のことを「コミュニティ(サイト、業界)」と言い換えて使います。外部での自然に会話できるようになどの意味があります。
出会えない系サイトの仕組みとは、仮にAというサイトに男性女性それぞれ登録したとします、ですが、一般ユーザーとして登録した男女は絶対にやり取りができないサイトなのです。
男性登録者→女性のサクラとしかやり取りできない
女性登録者→男性のサクラとしかやり取りできない
なぜそのような仕組みにする必要があるのか、それはメッセージのやりとり回数に比例して料金がかかる仕組みのサイトだったからです。
一般ユーザー同士を繋いでしまってカップルが成立してしまうと、サイト内でのメッセージのやりとりも減ってしまう=売上が減ってしまうという仕組みなので、サクラが実際に出会えないように引き伸ばしながらメッセージのやりとりを継続させることで売上を上げていたのです。
知らずに入ると恐ろしい仕組みですよね。
このシステム、出会い系サイトを自分たちでも運営しているようなシステム会社が売り出したり、フランチャイズ契約のような取り決めで別サイトを増やしたりという動きが多かったんです。
一度入ると出られない集客の仕組み
出会い系サイトのユーザーは以下のように大きく区分けされます。
出会い系ユーザー管理区分け
VIPユーザー:重課金者
課金ユーザー:課金経験者
未課金ユーザー:課金しなかった人
アクティブユーザー:継続してメッセージしたり課金したりする人
休眠ユーザー:サイト内では動きが無くなった人
もっと細かく分けられてる場合もありますが、大きく分けるとこの形です。
分ける大きい理由は2つあります。
・状況に合わせてサクラのオペレーションを変更する
・サイト内で売上が見込めなくなったら他サイトにユーザー情報を売る
サクラのオペレーションについて詳しくは後述しますが、アタックメールと言われるような内容のパターンがある程度テンプレート化されており、ユーザータイプに合わせて変えて行くようなスタイルです。
他サイトに自社ユーザーの情報を売るという事実、初めて聞く人だと驚くこともあるかと思います。
登録したことがある人なら、ある日突然関係ない出会い系サイトからメールが来た経験もあると思います。
メールアドレスをサイト運営業者間で売買することも横行されているからなんですね。
1件いくらとか、課金額に応じて何%とか契約形態も様々です。
一度この手の出会えない系サイトに登録したら最後、メールアドレスは半永久的にたらい回されてしまいます。
このような横流しは違法ではないのかという疑問が出るかと思いますが、個人情報保護法ではメールアドレスやニックネームだけのやりとりであれば個人(情報)が特定されないということで、取り締まりの対象ではないそうです。
移行先かと思ったら同じ運営元の別のサイトだったということもあります。
移行先の業者によっては、出会い系サイトに登録してたはずなのに急に振り込め詐欺のような文面のメールが来ることもあります。
これは出会い系業者のスタイルが様々なので、脅迫じみた内容で課金させる業者もいるということです。
出会い系などは人に相談し難いという心理をついて来るため、脅迫とも取れるような文言でメールくる場合もあるという事ですね。
本当はバイト君が対応してるサクラの仕組み
出会い系業界では、サクラのことはオペ(オペレーターの意)と呼ばれます。
サクラというと、「女性のサクラなら女性が対応してるんでしょ?」という人がいますが、大間違いです。
サクラは性別関係ありません(笑)。
こんな求人募集を見たことはありませんか?
「アクセスの良し!パソコン操作の入力バイト、高時給!初心者OK!服装髪型完全自由!」
このような求人は一時期ほとんどが出会い系のオペ(サクラ)のバイトでした。
当時はオフィスビル前の喫煙所でバンドマンみたいな格好した人ばかりがたむろしてたら高確率で出会い系業者が入っているビルという判別がつくほどでした。
サクラのオペレーションはある程度ルール化されていることが多いので、男性なのに女性文面で送ったり、架空の女性の画像を用意したりすることは当然あります。
その中でも重課金ユーザーなどは、手法や要求する額が変わってきます。
サイトメッセージの費用だけでなく、相手が直接お金を貸して欲しいというような要求だったり、心霊商法じみた内容で高額請求したりと多様です。
また、女性の方が重課金ユーザーになりやすいとも言われています。
もともとサイト登録までは女性の方がハードルが高いのですが、課金しだすとあっという間に重課金になりやすいようです。
出会えない系は登録時に無料で登録できることが多く、明らかに男性登録向けな「セレブ奥様多数!男性登録はこちら」だったり、「パパ活女性募集!女性登録はこちら」と言われるようなサイトへの登録入り口が片側の性別に偏ったことが多くありました。
どちらかの性別に偏ったサイトの作りの場合は、出会えない系では無いかと警戒した方がいいですね。
サクラが少ない出会える系サイト
今までは「出会い系=出会えない系」サイトでしたが、今度は「出会える系=ユーザー同士が繋がることができるサイト」を紹介していきます。
先にお伝えいたしますが、ここでも100%サクラがないとは言い切れません。
なぜなら、以下のような例もあるからです。
- あまりにもアクティブユーザーの性別が偏ってしまった場合などに運営が(内緒で)介入してユーザーとのやりとりを行い、サイト全体のアクティブさを保つ可能性がある
- 一般ユーザーが自然にサクラっぽく立ち振る舞ってしまう(冷やかしユーザーのような感じ)
そちらを踏まえた上で実際に出会える出会える系サイトを紹介していきます。
YYC(ワイワイシー)
以前はmixiの子会社としても運営されていたYYC(ワイワイシー)は2000年からサービスが始まっている歴史のあるマッチングサイトです。
立ち上がっては消えていく出会いサイト業界ですが、これだけ長い運営がされているという安定感は安心に繋がります。
サクラしかいないサイトは長続きしません。長続きしているということは、サービスも良く出会えるのでユーザーが離れないという証明ですね。
ペアーズ
ペアーズはPC/スマホ対応で気軽に利用できるマッチングサイトです。
登録にはFacebook連動する必要もあり、一般のユーザーがほとんどです。(ナチュラルサクラがゼロとは言い切れませんが)
Facebookと連動することでFacebookの友達とは出会わないシステムなので、身内バレのような状況はかなり可能性が減るのではないでしょうか。
筆者も実際に出会ったことがあるのでオススメしていますペアーズです。